終の住処はどう選ぶ?部屋探しで絶対に押さえたい3つのポイント

投稿者:終末医療学術集会

終の住処はどう選ぶ?部屋探しで絶対に押さえたい3つのポイント

老後を見据えて住み替えを検討している人も多いのではないでしょうか。子どもが大きく成長した後は、夫婦で二人暮らしをしたり一人暮らしをするということも多くあります。高齢になってから介護が必要になることもありますし、車の運転が難しくなるなどライフスタイルも大きく変化します。その年齢に合った住まいの方が暮しやすいのは間違いありません。老後に暮らす部屋を探す際に、押さえておきたいポイントについて詳しく紹介します。

利便性の良い駅前周辺が何かと便利

老後の住まいを考える上で、利便性の良さは非常に重要な要素です。買い物難民という言葉が登場したように、駅から離れた場所だと買い物に行くのにも一苦労といったことがあります。高齢になると車を運転するのが難しくなることも多く、普段から日常生活の足として使っている人は不便に感じるでしょう。これは地方に限定した話ではなく、都心部でも起こっている現象になります。

駅前であればスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストア等が揃っていることが多いです。日常の買い物には困らないので、そういった立地を選ぶことが大切になります。インターネットショッピング等で対応できる場合もありますが、出かける機会が減ってしまうことは足腰を弱らせる原因にもなります。どんどん外出して体を動かす方が健康を維持することができるので、周辺に出かけたい場所があるのがおすすめです。外に出ることで友人との交流も生まれますし、助け合いやすい環境が生まれやすくなります。

病院が近くにあるところを選ぼう

高齢になると、何らかの持病を抱えているということも多いのではないでしょうか。複数の薬を飲んでいるという人も少なくありません。そういった場合には、かかりつけ医のような何でも診てもらえる病院が近くにあると安心して暮らすことができます。病院が遠くにある場合、タクシー代などの費用が発生してしまうこともあります。定期的に通院する必要がある時は、診察代に加えて交通費が大きな負担になってしまうからです。

医療機関が充実しているところの方が安心できます。それから歯科クリニック等も重要で、口腔環境は全身の健康にもつながります。歯周病の人ほど認知症になるリスクが高いと言われていますし、きちんと噛めないと脳への刺激が不足してしまいます。それにより認知症を引き起こしやすくなるので、定期検診で歯科クリニックに通うことが認知症予防につながるのです。複数の診療科のクリニックが揃っているエリアがおすすめになります。

コンパクトな部屋を選ぶ

コンパクトな部屋を選ぶ

子どもが小さいうちは、広いスペースでのびのびと育てたいと感じるものです。子育ての事を考えて、一戸建て住宅に住んでいるという人も多くいます。しかし、子供が成人した後には大きすぎる家だと手入れが大変といったことがあります。大きすぎる家を管理するのは意外と大変で、庭が広いと植木の手入れをしたり雑草を頻繁に抜かなければいけないということもあるようです。光熱費が余分にかかってしまうこともあります。メンテナンスも必要になるので、ランニングコストもばかになりません。

そこで老後のために住み替えるのであれば、今まで住んでいたところよりもコンパクトな住まいを選ぶのがおすすめです。マンション等は一戸建て住宅とは違い管理費を支払う必要はありますが、何か不具合が生じた時には管理会社に連絡すればすぐに対応してもらえます。それからコンパクトな住宅だと掃除もしやすいですし、生活動線も短くなるので移動の手間も少なくなります。

介護を考えてバリアフリーの住宅を

高齢になると介護が必要になることも多いので、住み替えるのであればバリアフリー構造の住まいがおすすめです。段差のないバリアフリー構造だと転倒しにくくなるので、転倒による骨折のリスクを減らすことができます。高齢になってから骨折すると完治するまでに筋力が低下してしまい、そのまま寝たきりになることもあります。また、浴室などにも滑りにくい床材が使われていたり、浴室や階段などに手すりが付いているということもポイントです。手すりがあるだけで歩きやすくなるので、体が思うように動かせない場合などには重宝します。

体が上手く動かなくなってくると車椅子を使用することもありますが、段差があると生活するのが難しくなってしまいます。そのためバリアフリーになっていることが、介護をされる側も介護をする側にも大切なポイントです。住み替えを決断する段階ではあまりイメージできないかもしれませんが、年齢を重ねた先のことを考えて選ぶようにしましょう。

まとめ

老後の部屋探しで押さえたいポイントには、駅前など利便性の良い場所にあることや信頼できる病院が近くにあること、バリアフリー構造になっていることが挙げられます。買い物がしやすかったり、体調不良の時にすぐ診てもらえるといったことは生活する上で大きな安心感につながります。高齢になると車の運転も難しくなってきますし、持病などで病院を受診する機会も増えます。また、介護が必要になることもあるので、介護しやすい住まいを選ぶことが大切です。

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