ご挨拶

近年“50年来のブレークスルー”と言われる深層学習(Deep Learning)技術の台頭により、人工知能(AI)研究分野が急速に発展しており、自動運転システムや知的ロボット、さらには金融・製造業などへの応用など、様々な社会インフラへの人工知能技術の応用が期待されております。その潮流は医療分野においても既に動き始めており、医療画像解析・クリニカルシークエンス解析など様々な分野においてAI技術を活用していくことが期待されております。特に現在はPrecision Medicineと呼ばれる精密化医療・個別化医療体制の整備が世界で進められていますが、大量の医療情報の統合プラットフォームに、最先端IT技術やAI技術を取り入れていくことは必須であると考えられます。グローバル化が叫ばれて久しい今日、医学研究者と情報科学者が密接な連携を保ち、最先端IT・AI技術を取り込み、我が国においても世界の開発競争に負けない体制を早急に作り上げ、AI技術を活用した医療情報統合化による革新的医療システムを確立することは、我が国の国益を考えるうえにおいても、重要な事であると判断しております。

上記のような状況の中、同じ志を持つ有志により日本メディカルAI学会が創設され、今回記念すべき第1回学術集会が開催される運びとなりました。欧米諸国に加え、アジア諸国の中では中国が勢いを見せる当該分野において、“科学技術立国日本”の国際的なプレゼンスを保つためにも、是非日本の叡智を集結させ、我が国全体としてメディカルAIに関する研究を活性化していくことができますと幸甚に存じます。また、今回の学術集会期間において、メディカルAI研究者の裾野を広げることを目的に、株式会社Preferred Networks様と共同で、日本メディカルAI学会公認資格(メディカルAI専門コース)を設置することを計画しております。ご興味のある方はこちらにも是非ご参加いただければと考えております。

多くの方々にご参加頂きますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

学術集会会長 浜本 隆二(国立がん研究センター研究所・分野長)